異年齢同士のかかわり

 園庭を囲む木々や通用門前に広がるガーデンの森が黄色や赤色に染まり
この時期ならではの景観を楽しませてくれています。
園では園児たちがお店屋さんごっこを展開し、どの子も喜んで参加している様子が見られました。それぞれのクラスで製作した品物は丁寧に出来上がっており、どれも本物さながらに感じられました。開店当日は威勢のよい「いらっしゃいませ~!」のかけ声とともにどの店からも賑やかな声が響き、財布が入った絵本袋を持った子どもたちが口元をほころばせながらテラスを行き来してお目当ての品物をゲットして買い物を楽しんでいました。全店が売り切れて大盛況のおみせやさんごっこになり園児たちも大満足だったようです。次の日、持ち帰った作品をみた保護者の方々が「クオリティーが高くて驚きました」「家でさっそく使って遊んでいます」と門のところで声をかけてくださりました。
 その後、2歳児クラスバンビルームの子どもたちと年長クラスの子どもたちの交流がありました。母子分離の時期が定着しつつあるバンビちゃんたちを幼稚園最年長の園児たちが手を取ってエスコートする様子は見ていてとても微笑ましく、小さい子に優しく関わる体験や年上の子に刺激を受けたり教えてもらいながら遊んだりする体験をお互いに得るひとときになっていました。また年少児が初めて発育測定をしたときも年長児が年少クラスに行って着替えを手伝い応援してくれていたことも思い出され、園庭で学年が混ざって遊んでいる時間にも「泣いている子がいるよ」とか「~が欲しいだって」とか「お友だちの○○ちゃんがいないから探してあげて」など声をかけてくれている姿が浮かびました。おそらくですが、いままで自分自身が年長の子どもに面倒をみてもらった経験が生かされる時がきたのでしょう。
 異年齢の関わりでうまれるお互いの良い習慣が繰り返され、両者がまた一つ成長する機会を見てとても幸せな気持ちになりました。

園長 熊田佳美