聞く力

  「子どもは風の子」と言われるように園児たちは寒い日も元気に園庭を走りまわって遊んでいます。年長児と一緒に氷鬼をしたら、あっという間にタッチされてつかまってしまいました。広い園庭で毎日のように運動して過ごしてきた蓄積が健脚に現れているように感じました。氷になって止まっていても、すかさず助けの手を入れてくれるので鬼遊びが途切れることなく続きます。また、幼稚園で新調した正月あそびに興味を持ち、こままわしや凧揚げ、羽根つきなどにチャレンジしている様子もたくさん見かけました。保育室をのぞくとどの学年も自分のこまに色付けをして、自分だけのオリジナルこまを制作していましたので、上手にまわせるようになったら学年で大会やイベントを開いてチャレンジ精神が更に高まることでしょう。

 毎年この時期になると、どんどん成長して力をつけていく子どもたちに見られることの一つに「聞く力」があります。「話を最後まで静かに聞く」という習慣は保育の中で先生の話を聞いて行動したり、友だちの意見を聞いたり、絵本などを視聴したりと毎日の積み重ねで自然と身についてきていることが感じられます。同時に知っている言葉が増えて意味がわかるようになってきているため、話の内容を理解して行動できることにつながっているようです。わかる事やできる事が増えて、より活動を楽しめるようになった子どもたち。今は、それぞれの劇やオペレッタの役になって、ダンスの振り付けを考えたりセリフや歌を覚え始めたり発表に向けて頑張っている様子が見られます。インフルエンザや胃腸炎などの感染症がはやる時期でもありますので、引き続き手洗いうがいを励行して全員が行事に参加できるように健康に過ごしていきましょう。

園長 熊田佳美