「大好きだよ」

お子様の卒園、修了おめでとうございます。

 今年度は40名の年長児が卒園し、40名の年少児と44名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活の中で、たくさんの経験をして、どの子も大きく成長しました。特に「聞く力」と「集中力」が身につきました。
卒園する年長児にとって、この二つの力は小学校に就学してから授業を受けて学習する時に必要です。併せて語彙が豊かに育っているこどもたちなので、先生の話に関心を寄せてしっかり最後まで聞くことができれば内容を理解でき、学習がどんどん進むと期待しています。また、進級する年少、年中児たちも話を聞いて上手に参加できるようになったことで、よりイベントや活動の内容を楽しんだり行動したりすることがスムーズになってきました。ひとり一人の行動が頼もしくなり、園全体が盛り上がって一年を締めくくることができて本当に嬉しい限りです。
 先月の終わりには年長児たちと葛西臨海水族園までバス遠足に出かけてきました。バスの中での会話がはずみ、あっという間に到着しました。
バスを降りて水族園まで歩く途中でクラスの集合写真を記念に撮って、水族園の中では水槽の魚たちを見て回り、お楽しみのキッズカレーランチをレストランで食べました。家族でお出かけしても楽しい場所だけれど、幼稚園の先生や友だちと一緒に過ごした遠足は特別な思い出の一つになったに違いありません。帰りに、園で留守番をしてくれた園児達や先生たちのことが思い浮かび、思わずお土産ショップで水族園オリジナルのクッキーを大量に買っていました。次の日、会うたびに園児から「園長先生、クッキーありがとう」「クッキーおいしかった」と声をかけられました。中には「園長先生かわいい。大好き」なんて気を利かせてくれた年少児もいたほどです。
 クッキー一枚だけれど、愛おしく思い出した感情が伝わってくれたのかなと思いながら「園長先生も大好きだよ」と言葉を返しました。大好きな子どもたちがこれからも健やかに成長されますようにいつも応援しています。

園長 熊田佳美

思い出づくり

 2月に節分を迎えた後で関東に大雪警報が出る積雪の予報がありました。
幼稚園周辺は言われていたような積雪も無く、無事に過ごせましたが、万が一のことを考えての休園措置にご協力くださりましてありがとうございました。次の日、登園した子どもたちからは公園で雪に触って遊んだ話を聞きました。友だちの名前が出た子もいましたので、友だちを誘って一緒に楽しく遊んだのだろうと思いました。
 それにしても昨年の晩秋くらいから今日に至るまで極寒が厳しいと感じた日は数えるほどで、驚くくらい温暖な冬を過ごしてきました。今は、幼稚園や自宅の前の梅の花は満開で、先日は園庭の花壇に水やりをしていたらテントウムシがいました。日中のぽかぽか陽気を肌で感じると、いよいよ卒園や修了が近づいてきたと少し寂しさが沸いてきます。

ホールの舞台で楽しく一生懸命に練習していた子鹿パーティーの劇やオペレッタも保護者の皆様にご覧いただく時がやってきました。歌うこと、話すこと、踊ること、役の人物になりきること、友だちと気持ちを合わせること、出番でないときは舞台の進みを見届けることなど劇の活動一つとっても切りが無いくらい子どもたちがこなしている課題が見つかります。得意、不得意、好き、嫌いなど一人ひとり違う発達や成長のスピードや性格がお互いに影響し合って表現して見せてくれる発表を、音楽をかけるお手伝いをしながら毎回楽しませてもらってきました。
 つい先日、年長さんが「幼稚園に来るのは休みの日を除くとあと○○日」なんてカウントダウンしてました。慣れ親しんだ幼稚園、先生、お友だち、園庭、保育室と残された日々もたくさん思い出が残せるよう関わっていきたいと思います。

園長 熊田佳美