新学期の子どもたちの頑張りに“いいね”

急激に気温が上がり初夏を感じる季節になりました。幼稚園の畑に植えたジャガイモやプランターに植えた苺の苗が活き活きと育ち、鮮やかな緑色の葉を濃くしています。種イモを植えた年長の子どもたちは夏に収穫して食べることを今から楽しみにしているようです。入園、進級から半月近くがたち、どのクラスも少しずつ通常のサイクルでの園生活が回り始めている様子が見られます。以前からバンビルームやお遊びの会、園庭開放などで幼稚園との関わりを作っていただいていたせいか登園時に泣く園児が少なくなっている傾向があり「嬉しいような淋しいような感じですね」とにっこり笑って門からお帰りになるお母さんもいらっしゃいました。その反面、まさかうちの子が泣くとは思わなかった!という保護者の方もおられることでしょう。ずっと一緒に過ごしていたお母さんの元を離れるのですから当たり前の姿として受け止めてあげましょう。子どもたち一人ひとりは性格も違えば発達ペースも違うので、感情の現れ方が本当に様々でいい意味で面白い。どんな表情で過ごしているかな。クラス担任とは距離が近づいたかな。友だちの存在を意識しているかな。そんな事を思いながら園児に接してみると皆新しい環境が気に入った様子で笑顔を見せてくれます。発育測定や入室の手伝いをお願いされた年長児が優しく手を引いて年少児に関わる姿も頼もしく感じています。

これから迎えるゴールデンウィーク前後の時期は、いつも以上にエネルギーを使っている心身の疲れが出やすくなる時でもあります。日頃の頑張りに対して家族そろって褒美の時間を作ることも忘れないでくださいね。嬉しいこと、楽しいことを実行して次に頑張るエネルギーをフル充電しましょう。

園長 熊田佳美

お子さまの進級・入園おめでとうございます

 今年の春は天候に恵まれて「桜の花見」を十分に楽しむことができました。
園児たちや保護者の皆様が楽しみにしておられる新学期が始まります。 幼稚園に集う園児たちが楽しく笑顔いっぱい元気に通えるように、また保護者の皆様が安心した気持ちで私たちにお子様をお預けいただけるように新年度に向けて保育室の清掃・環境準備や保育活動計画の話し合い、園児の引継ぎなどをしっかりと進めておきました。併せて子どもたちが安全に遊び過ごせるように、園庭の遊具やアスレチックの点検、砂場の清掃・消毒、エアコンの内部分解洗浄等を行い、子どもたちが安全に遊び、過ごせるようにメンテナンスも毎年実施しています。

保護者の皆様は、お子様の幼稚園入園を機にずっと一緒に過ごしてきた幼い我が子と離れる時間が生まれることで淋しい思いもあることでしょう。お子さんも親の元を離れ社会生活を始めることで不安や緊張を抱いているに違いありません。朝、お子さんを送り出す瞬間、わが子を手放すのは辛いかもしれませんが、園ではお子さんが幼稚園の中で居心地の良い場所や好きな遊び、好きなお友だちを見つけられるように担任はもちろんのこと職員全員で協力し合いながら一人ひとりのお子さんに声や目や手をかけて保育いたします。どうぞ安心して私たちにお任せください。笑顔で送り出し笑顔で迎える。そんなお母さんでいてくださいね。

子鹿幼稚園は、先生と子どもと保護者の皆様の距離が近く、気さくにお話ができる所がとても良いと思っています。もしもわからないことや心配なことなどがあった時は、ためらうことなく声に出すようにしてみてください。 自分一人のエネルギーだけでは解決できないことも、周りの人がヒントをくれて安心に繋がっていくことでしょう。幼稚園生活の楽しさや充実感を皆が一緒に感じていけますように。

園長 熊田佳美

お子さまの卒園・修了おめでとうございます

 そよ風が暖かな春の空気を運んでくる季節となりました。いよいよ卒園・修了の時を迎えます。今年度は42名の年長児が卒園し、43名の年少児と 50名の年中児が修了します。毎日積み重ねてきた園での集団生活やたくさ んの経験をして、どの子も大きく成長しました。
先月の終わりに千葉県のマスコットキャラクター「チーバ君」が幼稚園に 来たイベントがありました。シーンと静まり返って司会のケンちゃんの言葉 に聞き入る姿、息を揃えて大きな声で「チーバく~ん!!」と呼ぶ姿、滑稽 なタイミングで大爆笑する姿…。どの姿を取っても心から楽しんで上手に 参加する様子が伺えました。日頃はおとなしい子もにぎやかな子も人見知り をする子も着ぐるみが苦手な子も、みんなです。また代表でステージに上が って「エビカニクス」を踊った年長さんが何とも頼もしかったこと!子ども たちがホールからいなくなってから片付けを済ませたスタッフの方々が開 口一番に「ここの子どもたちはおりこうさんですね」とおっしゃいました。 (そうでしょ、そうでしょう!!)心の中でそういいながら「そうですか?」 とにんまりしちゃいました。なぜなら会を上手に楽しむ子どもたちを見て私 も同じことを思っていたからです。あんなに純粋で子どもらしい子どもは園 の宝。その子どもたち一人ひとりの成長は私たち教師のやりがいでもありま す。これからも心と身体と考える力のバランスの良い人に成長されますよう にお祈りしています。
この一年間を振り返ってみますと、園児たちを通じて保護者の皆様の存在 がありました。私たちは、精一杯しているつもりでも至らぬ事も多々あった ことと思います。皆様のお力添えに職員一同、感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。

園長 熊田佳美

園児たちとのお約束

ことのほか今年の冬は寒さが厳しいように感じました。節分の豆まき行事の際に冬から春に季節が変わる話を園児たちにしたものの、春らしい温かさが恋しい毎日です。それでも幼稚園の庭では梅の花が咲き、ちゅうりっぷの芽や菜の花の丈が少しずつ伸びています。春を感じるとともに卒園や修了が近づき、嬉しさと淋しさが入り交ざった日々がやってきました。

園児たちとは毎学期の始業式や終業式で「挨拶をしましょう」「お話をよく聞きましょう」「友だちを大切にしましょう」の3つの約束を継続してきました。テラスで会った時などに「えんちょうせんせい、おはようございます」と自ら声をかけてくれる園児には「○○ちゃん、おはようございます。自分から挨拶ができて偉いね」と言葉をかけ、はずかしげに通り過ぎようとする子には「○○くん、おはようございます」とこちらから声をかけるように努めました。日中でも「おはようごじゃいます」と声をかけてくる年少さんやバンビルームの子もいますが、「こんにちは。挨拶できておりこうさんね」と褒めます。また、お帰りの時間などにクラスの前を通ると、担任の話を集中して聞いている子どもたちの姿が見られるようになり成長を感じるようになりました。幼いがゆえに友だちを叩いたり引っ搔いたりしてしまった時や中傷することばを発した時には「大切な友だちの体や心を傷つける事は絶対にしてはいけない」と職員室で厳しく叱り、気をつけると約束したこともありました。

純粋で素直な子どもたちは言われたとおりにしてみようとする力を持っています。出来なかったことができるようになり、今はできなくてもしようと努力していることが確認できた時、とても嬉しい気持ちになります。

ご家庭でもお子さんと「ゆびきりげんまん♬」のお約束、いかがですか。

園長 熊田佳美

パントマイム名人

 今年の新年のお楽しみ会は「パントマイムとマジックを合わせたショー ~ピエロ(道化師)からのおくりもの~」でした。泣き出す年少さんがい るのでは?と心配して控えめのお化粧にしてくださったりパントマイム の説明をしながら分かりやすくしてくださったりしていたので、年少さん から年長さんまで全学年が楽しむことができました。PTAから毎年予算 を捻出して、係りの方々が企画・準備・当日の対応をしてくださり感謝し ています。次の日からさっそく見えない綱を持って綱引きのパフォーマン スや風船を膨らますパントマイムをして遊んでいるところをみかけました。

ショーの中で、ピエロのナムが「いつも皆がしている遊びがパントマイムだよ」と言っていました。いわゆる「ごっこあそび」や「なりきりあそ び」は誰から教えられるわけでもなく必ず子どもに見られる遊びで、子ど もの生活そのものと言っても過言ではありません。

幼稚園では間もなく「お店屋さんごっこ」の行事があります。当日まで に品物づくり、話し合い、準備、役割分担など園生活の総合的なねらいが 含まれる保育活動が展開され、保護者の皆様に参観を兼ねてお客さんにな っていただきます。本物の店員さんのようになりきる姿には毎回感心して います。一人ひとりの子どもたちがそれぞれの達成感や充実感がもてるよ う保護者の皆様も園児たちに負けないくらい「ごっこ名人」となり盛り上 げてくださいね。

プレーデー、子鹿パーティーに次いで成長の節目となる行事です。健康 管理に十分留意して元気に参加ができるようにしましょう!

園長 熊田佳美

初心を忘れず大切に

新年を迎え、幼稚園生活も一年間のまとめとなる三学期が始まりました。 今までの成長を確かめながら、より充実した日々が送れるようにしたいと思 います。

私事になりますが、今年の春は子鹿幼稚園着任から 30 年目の節目を迎え ます。これまでに、園児、保護者、職員、地域の皆様などたくさんの方々に 出会い、様々なできごとに遭遇し忙しくも充実した日々を過ごしてきました。 昨年の暮れのこと、今から約 30 年前に自分が描いた採用試験の作文を見る 機会がありました。テーマは「こんな先生になりたい」でした。(どんなこ と書いたんだったかなあ)学生の頃の丸文字が抜け切れない文字を目で追い、 恥かしくなりながら文章を読み進めていくうちに驚きました。当時も現在も 変わらない先生像だったからです。その内容は、「子どもの目線になって保 育ができる先生」です。達成できているか否かはさておき、なりたかった先 生に近づけるように日々目指しながら、これからも子どもたちと過ごしてい きたいと思います。今では、「保護者の目線になって保育ができる先生」と いう目標が一つ加わっています。

まだ幼い子どもたちは、見ること、することなど生活の中で初体験が多く あります。一つ一つの体験の時に感じたり知ったりする「初めての心」を私 たち大人が大切にしてあげたいですね。

皆様にとって健康で幸多き年でありますように。今年もよろしくお願いい たします。

園長 熊田佳美

子育てに必要な見極め

雲の無い青空を見ると初冬になったことを感じます。空気もひんやりとしてきました。これからはインフルエンザや胃腸炎など感染の病気も流行する時期を迎えます。手洗いうがいを励行することやお風呂上りに体を冷やさないようにすることなど気をつけて、健康に冬を越していけるように気をつけましょう。

先日、年少児のMちゃんが泣いて駄々をこねる姿を見かけました。聞けば、その日は登園してから半日の間に3回くらい泣いているとのこと。理由は、「まだお外遊びを続けたい」「ご飯の前にクラスのお友だちとゲームをしたい」「すぐにお弁当を食べたくなった」などなど。したい放題(笑)、とことんマイペースなMちゃんに“くすっ”と笑ってしまいながらも、そのMちゃんを受けとめてくれているクラスの優しいお友だちや担任の先生のお役に立てればと3つのお約束をしました。その3つのお約束は、「泣かない」「わがまま言わない」「我慢する」です。でも、この3つの特徴はすべてが幼い子どもたちによく見られる姿ですよね。家庭生活を離れ、幼稚園で集団生活をする中で、社会性を学んでいる子どもたちには、周りの人に迷惑をかけないように気をつけることや、お友だちを大切にすることを覚えて欲しいと願っています。言ってすぐに変わらなかったとしても繰り返し教えていくことで、まだ幼い年少さんでもきっと体得してくれるものと期待しています。ちょうどいいことに、この季節限定で子どもたちに効力を発揮するお約束の仕方があるので今回も使いました。決め台詞は、「サンタさんが見ているよ」です。ソフィアのパソコン(おもちゃのパソコン)が欲しいのだそうです。

ご家庭でもお子さんの要求を受け入れるか我慢させるかのさじ加減を見極める機会がたくさんあることと思います。両極端になり過ぎず、お子さん自身が上手に気持ちをコントロールする力を育てていけるとよいですね。

園長 熊田佳美

継続は力なり

雨天で一日延期となったプレーデーは、心配なく過ごせる気候のもとで最後まで無事に行うことができました。それぞれの学年で同じ種目に取り組んだ子どもたちでしたが、一人ひとりが見せた姿はそれぞれが日々積み重ねてきた成長の姿でした。特に今年度が最後のプレーデーとなった年長児の姿には何度も目頭が熱くなりました。休日であったにもかかわらず、学区の幸三小からは前田校長先生がお越しくださり、本部の隣に設置していた園児席の年長児たちに「すぐに小学校に来てもいいですよ」と自信と励みになる言葉をかけてくださっていました。ご家族の皆様には、準備、競技への参加、保護者席からの声援、片づけなど様々な協力をいただきまして本当にありがとうございました。

子どもたちの腕力や脚力、持久力などは子鹿幼稚園の広い園庭で育まれているといっても過言ではないでしょう。アスレチックに連動した築山を走りまわったりのぼり棒にしがみついていたり、子どもたちは戸外遊びが大好きです。年少さんの女の子が雲梯(うんてい)の端から端まで一度も手を離さずにぶら下がりながら渡りきる姿には驚きながらも運動面のこれからの活躍が楽しみになったりもします。敷地が広く年数も重ねている園庭で子どもたちが安全に遊べるように、アスレチックと遊具の定期点検・メンテナンス、砂場の清掃消毒を毎年欠かさないように心がけています。今年度は築山の土留め丸太と遊具のブランコの取替を今学期中に行う予定です。園児はもちろん、園児の送り迎えに来る弟や妹もまっしぐらに乗りにいくブランコが新しくなりますので楽しみにしていてくださいね。また、これからの季節は、幼稚園近隣の公園にどんぐり拾いや木の実取りに出かけたり、園バスで千葉みなとポートタワーにドライブしたりと園外に出て秋の自然を満喫し、感性を磨いて来たいと思います。

園長 熊田佳美

大人から子どもに伝えたいこと

9月の初めに年長さんが稲刈りをし、幼稚園の田んぼで収穫したお米の脱穀作業を進めています。先日は、「せんばこき」と呼ばれる昔ながらの農機具コーナーを設けて稲と籾を分離する作業をしました。穂先がしごかれてぽろぽろと籾が落ちていく様子を面白そうに見ながら「昆布のおにぎりが好き」とか「明太子」とか「梅干し!」など、早くも話題は食べる時のことになりました。収穫祭に使う玄米は、すり鉢で、もみ殻取りの作業を各クラスで園児が体験しながら用意します。園児全員が分け合った後の残りの玄米は、機械で精米して白米になったものを炊いて、いわゆる銀シャリを塩むすびにして年長児が食べます。「子鹿米」と呼ぶブランド米は、最高に美味しいです。「こんなに美味しいの、生まれて初めて~」のセリフに、思わずニヤリとなります。おにぎり一つ分のお米を作るのには時間と手間がかかることを経験することで、食べ物や日本の文化の大切さを幼いながらにも感じて欲しいと思います。

10月は、秋の運動会「スポーツプレーデー」があります。担任の先生にくっついて集団で行動している年少さん、難しい旗振りの演技にチャレンジしている年中さん、幼稚園では今年が最後のプレーデーとなる年長さん、一人ひとりがそれぞれに掲げる目標に向かって頑張る姿を応援し、励ます毎日を過ごしていこうと思います。
活動の内容によっては得意でないために気がかりになったり、友だちとの関わりで思うようにいかないことがあったりして登園をしぶる姿が見られることもあります。好みでないことや苦手なことから逃れるだけでは何も育ちません。
乗り越える気力と術を大人が諭し、ワンランク上の成長の節目まで押し上げてあげましょう!

園長 熊田佳美

名前の由来

夏休みも終わり、2学期が始まります。まるで季節がずれてしまったかの ような天候ではありましたが、ご家庭ではそれぞれの夏を楽しまれたことでしょう。

子どもたちは、お友だちや先生との再会を喜び、2学期の園生活に期待をして始業式に参加しました。プレーデーや子鹿パーティーでは、一人ひとりの表現を楽しんだり成長ぶりを喜んだりできる行事があります。同時に幼稚園内外で様々な生き物や自然と触れ合い、日々の保育活動を積み重ねながら充実した毎日を過ごしていきたいと思います。

今月末には上野動物園の赤ちゃんパンダの名前が発表されるそうです。園児のご家庭の皆様の中に名前の応募をされた方はいらっしゃいますか? 職員の中にはいるみたいですよ。どんな名前になるのか楽しみですね。
ちなみに幼稚園で飼育しているうさぎやインコの命名は、各クラスに募集をかけて決めることが多いです。プリン、チョコ、メロン、メロディー…。 何だかおいしそう?!(笑)面白いことにインコのメロンは独り言が多く、 メロディーは通年産卵期になりました。

保護者の皆様はご自身の名前の由来 をご存じですか?子鹿幼稚園の毎月の誕生会では、お招きした年長クラスの保護者の方々からお子さんの名前の由来をクラスの子どもたちに聞かせていただいています。年長児くらいになると、友だちの名前に興味をもつことができ、うなずいたり声を出して笑ったりしながらお話に聞き入っています。 自分の名前の意味を知ることは、誕生した時に込められた願いがわかり、より“その名前らしい人”になっていくような気がしたりもします。

人に限らず他の生き物や物など、その名前の由来についてちょっと意識してみるのも面白いですね。より有意義な接し方や使い方が見えてくることが あるかもしれません。

園長 熊田佳美